蛍火の杜へ
妖しくも優しい夏の出会い
6歳の蛍が迷い込んだ山神の森で出会ったのは、狐の面を被った不思議な少年?銀だった。「触れちゃダメ」という約束のもと、始まったふたりだけの特別な友情。
年ごとに深まる絆
夏休みごとに森へ通う蛍は、やがて少女へと成長する。銀もまた、触れ合えないもどかしさを抱えながら、蛍との時間を大切にしていた。ふたりの距離は少しずつ、しかし確実に縮まっていく。
儚い約束
「大きくなったら、銀と結婚する」子どもじみた約束が、いつしか本気の想いに変わっていく。それでも変わらないのは、触れ合うことのできない現実だった。
たった一度の抱擁
ある夏祭りの夜、銀が人間の少年に触れてしまったことで、彼は消え始める。最後の瞬間、蛍は銀を抱きしめる。触れられない運命のふたりに、ようやく許されたたった一度の抱擁だった。